高級住宅が演出する開放感とは?

内部を広く天井を高くする設計

開放感が溢れる高級住宅には人気があります。高級住宅の開放感の演出は内側と外側の両方からおこなわれています。まず、住宅の内側については、部屋を広くするのが大前提です。特に部屋の面積を広げるのではなく、天井を高くすることで開放感を演出しているケースがよく見かけられます。吹き抜けにして天井を高くすると見上げるだけで開放感を得られるでしょう。実は天井が数センチ高いだけで圧迫感がなくなり、部屋が広いと感じられることが知られています。さらに、部屋と部屋の間をガラス張りにして常に遠くまで視野を広げられるようにする設計もよくおこなわれています。壁によって遮断されてしまう部分を少なくして、できるだけ家全体を見渡せるようにしているのが特徴です。

開口部と庭も広くするデザイン

高級住宅では家の外側まで配慮して開放感を演出しているケースが多くなっています。開口部をできるだけ広くするのが基本です。一面ガラス張りのリビングにして、外一面を見渡せるようにしている高級住宅もあります。一面をガラスにするほど極端でなくとも、窓を通常よりも広く設計することで採光を良くするとともに、外に視野を広げられるようにして開放感をもたらしているのがよくあるパターンです。ただ、窓の外が広くなければ開放感をあまり得られません。そのため、庭を広くしたり、海岸沿いに建てて海を見渡せるようにしたりする工夫をしているのが一般的です。特にリビングのような生活空間を広く見せられるように、広大な景色を見渡せる設計にしている例が目立ちます。